renoverocca? PEOPLE vol.2 代表・永吉一成 Kazunari Nagayoshi  

 

「renoverocca? 麻布十番」(by株式会社SOZO FACTORY)が「お客様の夢を叶える」ために大切にしているのが、「人と人」のつながり。

それは「renoverocca? 麻布十番」の社内も同様で、個性と熱意にあふれたリノベ屋たちの集まりです。

このシリーズでは、そんなリノベ屋たちの素顔をご紹介。創業者の永吉一成さんのインタビュー後編をお届けします。




業界の常識を打ち破るからこそ、叶えられるリノベがある



--型破りなスタイル、というのはどういったものでしょう?


リノベーションでは、不動産業者に依頼してリフォーム済みの物件を紹介してもらう、という方法が一つのスタンダードです。あるいは設計事務所に依頼して、施工は設計事務所経由で工務店に発注するやり方もあるでしょう。


そのいずれでもなく、設計事務所のデザイン力と工務店の現場での対応力を兼ね備えた「リノベ屋」というビジョンを実現したかったのです。

不動産業者が扱うリフォーム済み物件は、誰にでも受け入れられる必要があるため、個性に欠けます。つまり、住む人の顔を見ない、一見よく見えるようなリフォームをした物件なのです。


そうではなく、プランをつくる時も施工現場でも、そこに住む人の顔を見ながらつくり、効率一辺倒ではなく、時にはムダや余白を楽しむ……その人らしいエッセンスの宿るリノベを叶えたい、と思ったんですね。



--そのビジョンを実現するために、会社としてどのような体制をとっているのですか?


まず、いわゆる営業がいません。ハウスメーカーですと営業・設計・施工と分業体制になっていますが、うちは最初の打ち合わせから工事まで担当者が一貫してお客さまと並走します。女性スタッフも足繁く施工現場に通いますよ。


なので言葉巧みな営業トークには長けていません。というよりも、そこは重要視していないんですね。お客さまの顔を見て、耳を傾け、じっくりと要望を聞き取っていく。


工事の現場の実情まで知り尽くした人間が誠実に向き合えば、お客さまの叶えたいかたちが見えてくるんです。またお客さまのほうでも、だからこそ「renoverocca? 麻布十番」とリノベーションがしたい、と理解を示してくださる。



--設計・施工を一貫して同じ担当者が手がけるメリットとは?



実際問題として、デザインはするけれどもかたちにする工事は工務店に丸投げ、というやり方をしていては、特にリノベーションでは良いものはできないと思います。実際に、ふらっと現場に行っても何も見えてきません。


中古マンションは現地調査はもちろん、解体して蓋を開けてみるまでわからないものです。そのリスクは経験値でカバーできるのですが、そのようなリスクを想定して設計に組み込み、限界まで精度を高めないと、お客さまの本当に叶えたいことは実現できないと考えています。


これは「renoverocca? 麻布十番」のスタッフだけでなく、チームを組んでいる職人グループも同様ですね。お客さまのためにここまでやりたい! というわれわれの気持ちを汲んで手を動かし汗を流す、長年にわたるコラボレーターたちに支えられています。




スタッフ一人ひとりが輝ける環境を


--そのようなクリエイティブなリノベをするための社内体制はどのようなものなのでしょう?


「プラン会」なるものを開いてスタッフ同士でプランを講評しあったり、社内で「このデザインいいね!」など、全員でレベルアップできるような取り組みをしています。


リノベーションって真摯にやろうとすると、つくり手側からすると、やっぱり本当に大変な仕事なんです。

だからこそ、スタッフ個人に光があたってほしいし、皆が活躍できる環境をつくりたい。


女性デザイナーで施工現場にもスカートを履いていくスタッフがいるんです。

ぼくが現場監督をしていた時代は、スカートを履いた女性が現場にくるなんて信じられないことでした。そもそも女性が少なかったですしね。


けれども彼女はその服装が、自分に合っていて、自分らしさを出せるから、現場にも臆さずスカートで赴く。

昔気質の職人さんだったら、びっくりする人もいると思うんですよね。

けれどもぼくは、業界の風習に無理に自分を合わせるのではなく、「自分らしくいられる」という考えがカッコいいな、と思うんです。

それはリノベーションに通底するもので、「こうでなければいけない」ということがありすぎてはダメなんです。




決まり切ったかたちにはしたくない


--これからの「renoverocca? 麻布十番」のビジョンは?


例えるならば、白いキャンバスに、スタッフやお客さまをはじめ「個」の色が輝くような在りようでしょうか。できあがった、決まり切ったかたちにはなりたくないんです。


たとえばぼくがふつうと思っていることは、業界の常識からすればふつうでないかもしれない。けれどもふつうでないからやめよう、となっては、既定路線をなぞるだけで新しいものは生まれてこないでしょう。


また一方で、「renoverocca? 麻布十番」で手がけるリノベを、永吉一成という一人の人間の色で染め上げたいわけでもないんです。

だからこそ白いキャンバスであり、そこにさまざまな彩りを添える「個」が大切なのですね。予定調和や常識にとらわれない輝きや、ちょっとした偶然が折り重なって、唯一無二のものが生まれるのです。




--最後に「renoverocca? 麻布十番」の拠点、麻布十番の良さを教えていただけますか。



異業種の方との交流会で「良い場所には良い建物がある」ということを話しましたが、まさにそれを体現しているまちだと思います。まちも人もクリエイティブで、けれども昔ながらの風情も残っていて、閑静で住みやすい。


カフェもたくさんあって、朝はテイクアウト専門のコーヒ屋にカップをもっていって、コーヒーを味わいつつ、出社までにアイデアを含ませたりスケジュールを整理するなど、考え事をするのが日課です。


麻布十番から「renoverocca? 麻布十番」に向かう道からは、東京タワーも見えます。実は社名も、敷居を高く設けないよう、ライトでやわらかいテイストを込めてつけたものなので、ぜひ気軽にご相談くださいね。


敷居の高い設計事務所を超えますよ、リノベーションなら。